ツボとは何?Part1 2020.3.7
ツボのお話をする前に東洋医学の基礎として人間の体は何でできているかをお話しします。からだは細胞の集まりで主に水分で満たされているという西洋医学とは考え方が違っています。
①人体を構成する要素
東洋医学では人体の生命活動を維持するためには、「気」「血(けつ)」「津液(しんえき)」「精」の4つの基本要素が必要と言われています。これらの4つの要素がしっかり生成され体内をバランスよく循環することで臓器や組織が正しく働き、正気が充実して病気にかかりにくくなるとされています。
「気」とは生命活動のエネルギー源です。あらゆるものはこの気から生まれるとされています。その代表的な気は「元気」であり臓器から皮膚にいたるまで全身にみなぎるものです。
「血(けつ)」とは脈管の中を流れている赤い液体で全身に栄養分や酸素を運びます。西洋医学でいう血液のことをそのまま指しているわけではありませんがよく似た概念であることは言えます。
②経絡とは何か?
気と血が巡る通路のことであり、皮膚、筋肉、臓腑などをつないで全身に張り巡らされています。だからからだのどこかに変化が起これば、その変化が経絡を通じて伝わっていき、全身に広がると考えられています。
次回はPart2としてこの経絡のどこかにそのツボがあることをお話しします。