ツボとは何?Part3 2020.6.8
ツボのPart3です。
臓腑の機能に問題があると、つながっている経絡上のツボに異常があらわれる。東洋医学の診察では、ツボがある部分の皮膚がざらざらしていないか、発疹がないか、つまんだり指先で押したりしたときに強い痛みがないかを調べる。
たとえば消化不良で胃が痛いときには、膝の皿の下にある「足三里(あしさんり)」というツボを押すと強い痛みがあり、経絡に沿って突っ張ったように感じることがある。そこで足三里を指で軽く押して刺激すると胃腸がごろごろと動き出す。停滞していた気と血が足三里に加えられた刺激によって動き出し、経絡を通じて胃に伝わり胃腸が動いたのである。
鍼灸の歴史が長い中国、韓国、日本では、ツボの位置と名称がそれぞれ異なっており、国際的な東一を目指して検証が続けられていた。1989(平成元)年には361個のツボの名称や表記法などがWHO(世界保健機関)によって決定されている。
ツボの多くは皮膚のほかの部分より電気が流れやすいことがわかっている。皮膚上で電気を通しやすい部分を線でつなぐと経絡が描かれるという研究もある。経絡とツボが何であるか西洋医学的にはいまだにはっきりしない。
。
ツボについては以上で終わります。